ウェブサイト更新にあたって

水戸食堂
NEWS

この度ウェイブサイトを大幅に更新いたしました。

2010年からの10年間で、4カ国17地域で展覧会やプロジェクトを展開することができました。

これまでお声がけいただいたキュレーターやディレクターの方々、制作を共に進めていただいたスタッフとサポーターのみなさま、リサーチにご協力いただいた地域のみなさま、制作の一部を受託してくださった協力業者のみなさま、未熟さ故の多大なご迷惑とご苦労をおかけしたことを反省すると共に、大変感謝申しあげます。

この10年間を通して、作品の内側にも変化があったように思います。本サイトを通して、その変容の仕方を垣間見ていただければ幸いです。

本書では、食堂プロジェクトシリーズとその他の作品に分け、時系列で収録しました。書籍形式作品は、発表当時の原稿まま掲載しています。

また、この10年間を振り返ると、日本では東日本大震災や熊本地震、さらには集中豪雨などが断続的に発災し、世界では災害のみならず、収ることのない紛争や動乱が続いています。

そして2021年のいま、コロナパンデミックと呼ばれるコロナウィルスが世界に蔓延し、現代社会の脆さが露呈することになりました。

美術という分野は、このような状況にどうやって立ち向かい、克服できるのでしょうか。
東日本大震災の時、呆然と立ち尽くし悶々と何ができるかを自問していたのを思い出します。

しかし、震災から着実に復興を歩むように、美術の分野はこの数百年の間、度重なる紛争や災害に屈することなく発展を成し遂げてきました。

今回の事態からでさえも美術分野が発展できるように、作家としての日常を続け、私なりに努力していこうと思います。